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高森明勅
2017.12.9 08:35

雅子妃殿下のお誕生日

12月9日、皇太子妃雅子殿下の54歳のお誕生日。

国民の1人として心からお祝い申し上げる。

又、長年にわたるご療養の中でも、
皇太子妃としての公的な役割を果たすべく、
渾身の努力を傾け続けて下さっている事実に、
深い敬意と感謝の念を捧げる。

近年はご快癒が進みつつあるご様子を拝し、
有難く、
慶ばしい限りに存じ上げる。

しかし、どうかくれぐれもご無理をなさらず、
ご自身をお労り下さるよう、
祈り上げる。

ご譲位の日取りが決まった事をうけ、

これから先のことを考えますと、身の引きしまる思いが致します」

とのお言葉。

「国民統合の象徴」たる天皇という至高のお立場を、
最もお側近くでお支えするのが、皇后。

しかも、眼前にその「皇后」の完成形に最も近い
今の皇后陛下がいらっしゃる。

その重圧は想像を絶するだろう。

だが、皇后の在り方も、時代により、
個性により、様々であり得る。

何より、国民が各々の力が及ぶ範囲で、
天皇・
皇后をお支えする気持ちが広がる事が大切だ。

我々は、自らを省みることなく、又、尊敬と感謝の気持ちを忘れて、
ひたすら皇室の方々にあれこれ注文や要求ばかりを募らせる、
近頃、一部に見られる悪しき風潮から、速やかに訣別しなければ
ならない。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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